2013年12月9日月曜日

Raspberry Piの設定 ~その1 OSのインストール

 Raspberry Piの設定について、備忘録を兼ねてまとめてみます。

 まずはOSのインストールです。

 インストールについて、私が見た範囲で一番分かりやすかったのは、

RPi Easy SD Card Setup

でした。 英語サイトですが、迷ったらここを見れば良いだろうと思います。
以下、Windowsユーザを対象としてOSのインストールについて記します。

  1.概要

 Raspberry Piは、SDカード上にインストールされたOSから起動します。
 SDカードはClass4 4GBあれば足りる様ですが、速いのに越した事は無いのと、容量も余裕があった方が安心な事、他に流用する可能性がある事を考えてClass10 16GBのmicroSD(アダプタ付)を購入しました。ちなみに購入したOS付きSDカードは、Class4 8GBのMicroSD(アダプタ付)でした。

  OSがインストールされた起動用SDカードを購入する事も出来ますが、自分で買ってきたSDカードに無料でインストールする事も出来ます。

  Windowsの場合は、NOOBS(New Out Of Box Software)をダウンロードしてSDカードにコピーする方法が一番のお勧めです。NOOBSには、Raspberry Piがオフライン環境でもインストール可能な通常のNOOBSと、オンライン環境でインストール時に必要なファイルをダウンロードしてくるNOOBS Liteがあります。

 他には、OSのRaw ImageをWin32DiskImager等のtoolを使ってSDカードに書き込む方法もあります。

 私は上記2つの方法共にうまくいきましたが、一部のNotePC内蔵のSDカードスロットを使用した場合などで、Win32DiskImagerでも駄目な場合がある様です。その際は、flashnulというツールを使用する事になるそうですが、自分では試していないので、当blogでは扱いません。


2. 用意する物

・SDカード
 容量4GB以上、Class4以上のもの
・SHA-1を計算するツール
 ダウンロードサイトにはSHA-1 CheckSumが記載されています。
 入手したファイルの妥当性を確認するため、 Vector等で適当なツールをダウンロードしておきます。
・OSイメージファイル
 公式ダウンロードサイト からNOOBS、NOOBS Lite、使用するOSのRaw Imageをダウンロードしておきます。
・SDFormatter
 SD Associationが提供するフォーマットツールを使用してSDカードをフォーマットします。SDカードのサイズをセクタバイト数、セクター数、ヘッダ数で割った値が整数になる様にする処理が必要なので、このツールを使用します。
・Win32DiskImager
 OSのRawImageからインストールする場合はこのツールが必要です。NOOBS、NOOBS Liteを使用する場合は必要ありません。


3.手順
 3.1 SDカードのフォーマット
 SD Associationが提供するSD Formatterを使用し、オプションの「論理サイズ調整」をONにしてフォーマットします。

 3.2 OSイメージのインストール
  3.2.1 NOOBS、NOOBS Liteを使用する場合
 公式ダウンロードサイトから入手したNOOBS、NOOBS LiteのZIPファイルのSHA-1 CheckSumを計算し、ファイルの正当性を確認した後、解凍したものを、3.1でフォーマットしたSDカードに書き込みます。
 後は、Raspberry Piに挿入して起動します。どのOSを選択するかを訊いてきますので、インストールしたいものを選びます。迷うのであれば、まずはRaspbianを選択しましょう。

  3.2.2 OSのRawImageを使用する場合
   公式ダウンロードサイトから入手したOSのRawImageのZIPファイルのSHA-1 CheckSumを計算し、ファイルの正当性を確認した後、解凍したものを、Win32DiskImagerで書き込みます。

 3.3 raspi-configの設定
 Raspbianを最初に起動した際には、初期設定メニューが表示されます。
 raspi-configという設定ツールで、インストールが完了した後でも設定変更が出来ます。
 日本語環境を設定する前にlocale設定を日本にしてしまうと、文字化けが起きますので、インストール時には、locale設定を変えない方が良いでしょう。

Raspberry PiをRSオンラインで購入

 ネット上で下記の記事を発見。

自分の手で組み立てる! DIYのかわいいコンピューターキット「Kano」

  Androidのゲームで遊ぶよりは、こっちの方が子供の勉強になるかなと思い購入しようかと思ったのですが、商品の発送が来年の7月頃との事。さすがに待てないので、ベースとなっているRaspberry PiをRSオンラインで購入。ケースと送料も含めて下記の金額。

RS品番 数量 単価 合計 商品説明
785-86541¥4,000¥4,000Raspberry Pi Type B with SD card
768-39461¥423¥423Raspberry Pi enclosure top,red
768-39831¥372¥372Raspberry Pi enclosure base,red
商品本体の合計¥4,795
配送料¥460
消費税¥263
合計 ¥5,518

 注文したのは午後5時半過ぎでしたが、翌日に商品が到着。速いですね。

 ついでに、秋葉原で16GB Class10のMicroSDを2枚、HDMI-A ⇔HDMI-C 2.0mのケーブルを購入。SDカードはOS付きのものを本体とセットで買ってはいるのですが、ネットで見てもインストール方法がピンと来なかったので、一からやってみたいので入手。HDMIケーブルは、Raspberry PiのHDMIコネクタは小さいものだろうと思って念のため購入。しかし、標準サイズのHDMI-Aだったので不要でした。家のビデオカメラ(SONY CX-370)にも合わなかったので、買ったケーブルはKindleFireHD用という事にしました。という事でHDMIとLANケーブルは手持ちの物を流用。

 電源は、ダイソーで5V1Aのアダプターを210円で購入。MicroUSBケーブルは同じくダイソーの1m物を105円で。 

 USBキーボードとマウスは手持ちがあったので、とりあえずそれを使用しましたが「↑」キーの動きが悪いので、後から秋葉原で500円のものを購入。

 続いて組み立てと起動です。

 ケースの下半分にはゴムの足が4個、上半分にはLEDの光を持って来る櫛状の透明なプラスチックが入ってました。透明なプラスチックはケース側に位置合わせの溝が掘ってありますが、逆さにすると落ちてしまうのでホットボンドで仮止めしてから組み立てました。

 ケーブルを接続してSDカードを入れ電源を投入。OSの選択画面でこれをやったら、他のOSイメージが消えちゃうよと言われたので、電源を切ってカードのデータをバックアップして再度起動ましたが、多分これは間違った手順。初回起動時のみ表示される筈のraspi-configが毎回立ち上がる様になってしまいました。 

 とりあえずOSとScratchが起動する事を確認した後、このカードはUSB起動のubuntuのfdiskを使ってパーティションを全て削除した後、カード全体をFAT32の単一パーティションにし、Windos上でSDFormatterを使用してフォーマット。公式サイトから落としたNOOBS(New Out Of Box Software)をコピー(OS入りのSDカードにはこれが入っていた)して最初からやり直して無事使える様になりました。これだとOS入りのSDカード買う必要があったか疑問ですが、良しとしました。

 こんなハードでLinuxがX付きで動いてしまうなんて感動ですね。